デジタルカメラが主流となった今、フィルムで写真を撮ることの意味とは何だろうか。フィルムの絵柄?写真になるまでの時間?少し前からフィルムブームと言われているので様々な意見があるが、私としては「手作業」に意味を感じている。写真だけに限らず何でもデジタルで置き換えられる世の中で、アナログな手作業が生み出す体験は特別なもののように感じられる。
2023年の終わりごろに自分でも手作業で写真を作りたいと思い、フィルムでの写真制作の環境を自宅に作った。元々モノクロフィルムでの作画に興味はあったが、「どうせフィルムに手を出すなら現像もプリントも自分でやらないと意味がない」と考えていたのでその通りに引き伸ばし機まで揃えてしまった。
実際自分の手で印画紙に写真を焼き付けていく作業をしていると沢山の気づきがあった。モノクロのトーンについて今までよりも考えるようになったし、デジタルでよくある拡大して細かくチェクするよりも一枚の画として写真を捉えることの大事さも学んだ。そして最終的なアウトプットありきで写真を作るという事。
プリントした写真を手に取って眺めていると、「写真とはその瞬間を永遠に記録するもの」という大前提を強く認識出来る気がする。スマホやパソコンの前で眺めるよりも遥かに時間について思いを巡らせることが出来る。

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